霊共スイッチがるる鯖17Aに浸透するまで 後半
続き
霊共スイッチの変化形、デメリット、結論
3 霊共スイッチの形の色々
霊共スイッチの形は環境が進むにつれて多岐に分岐しており、最終的には本当に何が霊能で何が共有かが全く分からないところまで環境が進んだ。
派生形についてまとめる。
3.1 派生形『共共-霊』
初の成立ログ:No.365772「17A」村
霊共スイッチにおいて、霊能者が自発的に共有COをすることでスイッチの匂いを消すセオリーが流行ったことにより生まれた派生形。共有者が両名とも霊能COを行い、共共で霊能を騙る。
アーマーと誤認して噛み切れば当然霊能が残るし、発生した当初は思考の外なので霊能を噛もうと考えれば共有を噛んでしまう。形としてはかなり面白いもので、初めて見た時は非常に感心した。
3.2 派生形『無-共共共』
初の成立ログ:No.368237「17A」村
霊共スイッチにおいて、霊能者が自発的に共有COをすることでスイッチの匂いを消すセオリーが流行ったことにより生まれた派生形。普通に共有がFOし、流れでそのまま共有3名で進むもの。
共共-霊と異なり、純粋に1/3で霊能が抜かれるリスクはある。逆に言うと1/3でしか噛めない。信用勝負前提で2噛み消費すれば2/3で霊能を噛めるため、アーマーの先にある戦術といえる。共有かげぶんしんと(一部のPLが)呼んだり、普通に共有3と呼んだり色々あるが、このCOの形を見ても村が全く動じない環境が作られていた。
3.3 派生形『霊霊霊-無』
成立ログ:No.369839「17A」村
共有3人の派生で、霊能を3人にしてそのままにする戦術。共共-霊狙いの共有のダブル霊能COが不発に終わった際に移行するのが主。スーパーアーマーと(一部のPLが)呼んだりしたが普通に霊能3でいいと思う・。・
霊能が普通にわかってなかったり、村人が空気を読んでロラせずにグレランをする必要があったり、環境によって成立の可否が問われる。
また、霊能が3になる形は2016年以前にもあったため記載しておく。
霊霊霊-無:No.267786「いつもの17A」村
3.4 番外編
No.374548「17A」村:共A-霊共Bから占い噛まれ後に共B-霊共Aへスライド
よろず→私の鳥籠の中の私[霊能]
No.374574「17A」村:共B-霊共A → 共A-霊共Bへスライド
過渡期に入るともうやっている方もやられている方もよくわからない演技力の世界に突入する。共有と霊能がごちゃ混ぜになり、狼目線ではどこが霊能で共有なのか全くわからない環境が誕生した。
その一方で霊共スイッチを好んで仕掛ける側も普通に霊能COすることを混ぜ、より環境を読めなくさせた。普通にCOしていても霊能がスイッチしているかもしれないという疑心暗鬼の世界が誕生していた。
また、スイッチ環境期においては非常に嫌われる行為が以下の例。
No.375544「17A」村:通常COだが共有が第一声で相方名と共にCO
要するに普通の共有COなのだが、相方宣言が可能なのは相方を知っている共有者のみ。故に確定的にスイッチの可能性が消える。そのため霊共スイッチ環境ではこの共有COの仕方は嫌われていた。(共有の実力・環境理解度=参加頻度も同時に透ける)
No.376051「17A誰でも歓迎」村:ギドラからのスイッチ
ギドラもちらほら出てくる。
No.379969「17A」村:共有片方が潜伏。欠け見せスイッチ
よろず→鐘が鳴る[共有]
潜伏共有との複合。このあたりからもうよくわからなくなってくる。実行しておいてなんだが、この騙り方が流行ると相方第一のケースで共有乗っ取りに発展しうるのであまり流行らない方がいい・。・
3.5 結局は
霊共スイッチが流行し、それに伴い霊能と共有がどこにいるのか撹乱する戦術が非常に流行したということ。
どれも演技力勝負なのは間違いなく、かなり歪な環境に移行したともいえる。
4 霊共スイッチのデメリット
よく言われることは、霊共スイッチのデメリットは霊能乗っ取りに対応できないこと。乗っ取りが共有乗っ取りに進化し、村が詰むという意見だろうが、正直この意見はノーセンスと考えている。
そもそも17A配役においての霊能乗っ取りは強力であり、狼の霊能乗っ取りは成立すればまずそのまま勝ててしまう。霊共スイッチをしてようが、霊能アーマーをしてようが、霊能乗っ取りが成立する条件なら結局乗っ取りは成立しているのである。そこをデメリット換算して霊共スイッチのメリットを捨てるのは釣り合いが取れていない。
霊共スイッチのデメリットは、狼が占いをより噛むようになること(メリットでもあるが)、流行りすぎると護衛をスルーして霊能が噛まれることと考えている。
4.1 占いがより噛まれる
霊能アーマーのデメリットとしても言われていることであるが、狼がより占いを噛もうとする傾向になる点。
霊共スイッチはなおさらで、さらに派生した形まで含めればもうまともに霊能を噛むのが馬鹿馬鹿しい。
狼側に信用勝負をさせることは村側にも一定メリットはあるので、それを塞ぐ傾向に環境が移行し、完全に初手狩が真占いを護衛できるかゲーor占いが潜伏を成功させるかゲーになりやすくなる。
また、スイッチの説明でも挙げたが、霊能を守るために霊候補を狼が噛んできた際に撤回をする→狩が霊護衛する→占いが噛まれる。といったように、結局噛みを決めるのは狼であるため、村側が色々策を組んでも徒労に終わったり裏目に出ることは当然ある。
4.2 護衛をスルーして霊能を噛む
実例を見た方が早いので実例。
No.393963「17A」村:共共-霊のスイッチから噛まれる
よろず→タコパ[霊能]
環境に霊共スイッチが存在する以上、共有位置を霊能狙いで噛むという手段も狼は取れる。
つまり、純粋に霊能を噛める確率が1/3ということを織り込み済みで霊能を噛むことを狼が選択できる(狩の護衛は考慮しない)。さらに信用前提なら2/3は霊共を狼は噛めるので、霊能を噛み殺すことはスイッチ環境でも可能である(アーマーの2回噛めば霊能を処分できる状態よりはマシではある)。
5 結論
・霊共スイッチは環境が整っていないと成立しない
参加PLの理解度が一致していないとスムーズな霊共スイッチは行えず、環境が形成されなければ使えない。るる鯖17A環境において、セオリーレベルまで霊共スイッチが環境に浸透したのが2016年6~8月であり、その後も霊共スイッチは環境に存在している。が、存在を認知しているPLが環境から減れば当然ながら再び霊共スイッチは環境から消える。自分も2017年9月頃から参加頻度は減ったため現状を詳しくは知らないが、スイッチ自体はほぼ消えつつあるように思う。
・霊共スイッチは環境に存在すれば、霊能位置を狼側から特定することは困難
通常の『共-霊共』の形だけならまだしも、紹介した派生形を絡められたりするともう特定はほぼ不可能。実際はただの『霊-共共』だとしても、霊能位置は狼目線不明になる。演技力勝負。
以上2点から言えることは、流行始めが一番強力で成立もしやすく、認知が広まれば広まるほどその威力は薄れていくということ。
実際、るる鯖17Aは面子が一定以上固定のクローズな環境であったため霊共スイッチが環境に浸透する土壌は整っていた。霊共スイッチを知っている面子で繰り返し村を回しているのだから当然、環境に霊共スイッチを入れることはできる。その後、新たに17Aに定着するPLは当然霊共スイッチを村で目にすることになるのでセオリーを知る、以下その繰り返しである程度の定着はなされた。
結局、潜伏占いがセオリー化したように、霊共スイッチを戦略として取り入れるには環境に取り入れセオリー化する必要があるといえる。
わかめてで霊共スイッチを見ないのはセオリー化されていないから、るる鯖で霊共スイッチを見るのは2016年6月から流行しセオリー化されたから。
今回調査を行ってまで記事にまとめたのは戦術のセオリー化の流れは実際にどんなものだったのか資料を作りたかったというのが一番大きい。
霊共スイッチ自体は環境にある分には非常に狼目線面倒であるので、やり得というよりは環境にあることで村側にとって優位な状態と考えている。
そもそも15秒ルールの存在で信用勝負が一定以上行いやすい(他の要因もあるがここでは割愛)。 → 霊能の価値が高い環境 となったるる鯖17Aで流行るのは当然だったともいえる。実際、自分も霊能の価値はかなり高く見積もっている。
今後のるる鯖17A環境がどうなるのかは預かり知らぬところだが、2016年の霊共スイッチ絡みの環境変遷を記録として残した。霊共スイッチがまたどこかで定着することを祈る。
おわり